内服薬や点鼻薬などの薬物治療でも効果がある中等症以下のアレルギー性鼻炎の方。
アレルギー性鼻炎に対する炭酸ガスレーザー治療
炭酸ガスレーザー治療はこのような方にお勧めです
方法
炭酸ガスレーザーにより鼻内の下鼻甲介という部分の粘膜を蒸散させます。
炭酸ガスレーザー治療の特徴
- 薬物治療やアレルゲン免疫治療に比べ、より少ない時間的・経済的負担で1~2年間鼻閉や鼻汁を制御できます。
- 他の種類のレーザーや手術法と比べて痛みや出血が極めて少ないです。
- 内服薬や点鼻薬などの薬物治療が効かない難治性のアレルギー性鼻炎の方は、他の治療(KTPレーザーやコブレーションシステム、下鼻甲介骨切除術や後鼻神経切断術、アレルゲン免疫療法など)をお勧めします。
- アレルギー体質の改善は期待できません。
治療の流れ
- 予約制のため窓口やお電話で予約を取っていただきます。初診の方も電話予約可能ですが、診察結果によっては手術が行われないこともございますので事前に受診をお勧めします。
- 医師が手術の適応があるか診察いたします。 手術に対する理解と同意があり、術中動かないでいられる方でしたら施行可能です。 妊娠中や授乳中の方でもお子さんには影響ありません。
- 両鼻内に局所麻酔薬をしみこませた綿を入れます。入れるときに痛みを感じる方がいらっしゃいます。綿を入れた状態で15分ほどお待ちいただきます。
- 鼻内の綿を抜いた後、手術を行います。術中はほとんど痛みを感じません。10-15分ほどで終了します。
- 手術自体の費用は3割負担の方で9000円ほどです。
- 手術当日は運動、飲酒はお控えください。お風呂はシャワーのみにして下さい。その後1週間は激しい運動や水泳、強く鼻をかむことはお控えください。
- 術後2週間前後で再診してください。鼻内のチェックをいたします。
生命保険の手術給付金対象かどうかは契約内容によって異なります。保険会社にお問い合わせください。正式名称は「下甲介粘膜レーザー焼灼術(両側)」、病名コードが「K331-3」(2910点)です。